『仕事と育児』どちらも全力投球―営業部(オフィシャルパートナー営業) 中野 美咲さん―

大阪エヴェッサ/ヒューマンプランニング株式会社  営業部 中野 美咲さん

 

大阪エヴェッサを運営するヒューマンプランニング株式会社(以下大阪エヴェッサ)でオフィシャルパートナー営業を担当している中野美咲さん。現在は営業部でオフィシャルパートナー営業業務の傍ら、営業部内での情報整理や共有データの作成など、業務の効率化に関わる部分を担当している。

 

中野さんが大阪エヴェッサのスタッフとなったのは4年前。大学を卒業後、最初に就職したのはアパレル企業だった。
「ファッションが好きだったということもありますが、ファッションショーなどのイベントに興味があったというのも、その企業を選んだ理由でした」
入社後に担当していたのはアクセサリーの販売。そこでの楽しさを発見しながらの毎日を送っていたが、自分が入社前にイメージしていた世界との違いは感じていたようだ。
そうした中で、転職を考えるようになったのは自然な流れだった。

 

転職活動の中で出会ったのがヒューマンプランニングだった。
そこで初めて同社が大阪エヴェッサというプロバスケットボールチームを運営していることを知ったという。
「バスケットボールは若い人たちが見ている、という漠然としたイメージしかもっていませんでした」
子どもの頃はダンス、学生時代はバドミントンや器械体操をプレーしていたという中野さんだが、プロバスケットボールへの興味はそれほど強いものではなかった。そんな中野さんにとって、仕事として接したプロバスケットボールの世界は強烈な印象があった。
「試合前の演出やハーフタイムのショーなど、思っていた以上にエンターテイメント性が高く、驚いたというのが正直な感想でした。演出という部分で言えば、自分が好きだったファッションショーとの共通項も多く、いい意味で新鮮でした」

 

業務として取り組むオフィシャルパートナー営業も、それまでの世界とは異なり新鮮だった。単に広告を出してもらうという感覚ではなく、オフィシャルパートナーとなってもらうことで企業側にどのようなパートナーメリットがあるか、どのようにすれば、企業と大阪エヴェッサをマッチングさせることができるのかを考え、日々の業務に取り組んでいった。
「価値を創造するという広義に捉えたとき、ファッションとの共通項はあるような気がします。エヴェッサの試合には様々な切り口があり、それを企業様に『似合う』形にアレンジして提案するというのが、パートナー営業だと思っています。単純に『オフィシャルパートナーになってください』というだけでは売れないのは、ファッションアイテムの販売と同じだと思います」

 

そんな中野さんに転機が訪れたのは、出産だった。
それまでにもヒューマンプランニングには育児休暇の制度はあったのだが、日々の業務の中でそれを利用する例はあまりなかった。中野さんは自分がそれを積極的に活用することで、後進の女性社員が働きやすい環境を作ろうと考えた。
「働く女性にとって出産・育児というのは、大きな意味を持っています。職場では一人が働いているわけではなく、チームで日々の業務に当たっています。そこで育児という『個人的な理由』で、仕事を誰かに肩代わりしてしまうということに対して、怯んでしまうというのはあると思います。ですが、育児と仕事というのは、本来どちらかを放棄するという性質のものではないはずです。私がここで仕事と育児を両立するというのは、大げさに言えば、今後の会社にとってもプラスになるくらいの気持ちで取り組みました」

 

中野さんに限らず、女性にとって育児休暇を取る上での不安は『キャリアの中断』だ。
一時的とはいえ、ある程度の期間、業務を離れる上では、その時点で担当している仕事を誰かに委ねなくてはならない。そして業務に復帰した際に、状況の変化にどう対応していくかという問題は、働く女性だけではなく、受け入れる会社側も考えなくてはならない問題とされている。
「キャリアの中断に対する不安は、当然ありました。それを最小限にする努力は必要かもしれませんが、それをなくすことは現実的に難しいです。であれば、それをキャリアの中断と捉えるのではなく、新しい働き方を見つけるための機会と捉える方がポジティブであるように思います。幸い、今の職場は私の取り組みに対して理解を示してくれました。働きながら子どもをも育てる上では、様々なことがあります。時には周りの助けを借りて、仕事をシェアしながら、育児にかける時間を作り出さなければならないときもあります。そうした状況を周りが理解してくれたという点では、会社に感謝をしておりますし、職場の仲間にも感謝しかありません」

 

 

中野さんはそれまでの営業スタイルから、全体をコーディネートする仕事のスタイルに、少しだけ立ち位置を変えた。過去の営業経験を活かし、業務が効率的になるよう、特に営業部全体の動きを調整するのが主な仕事であるようだ。大学時代、「女性も働き続ける時代」という教育を受けてきた中野さんにとって、育児と仕事の両立は大いなるチャレンジなのかもしれない。

 

最後に、スポーツビジネスを志す学生、特に女性に対してのアドバイスを聞いた。
「スポーツビジネスだから、という特別なものはないと思います。お客様に喜んでいただけるものを提供する、というのは全てのビジネスの基本だと思います。その売るものがファッションアイテムなのか、スポーツチームの広告なのかというだけの違いです。就職活動の中で、様々な壁に直面するでしょうし、学生の目線では見えていない厳しさが、徐々に見えてくるかもしれません。それに対して反発するのではなく、自分がそこにコミットするために何をすべきか、という社会人としての基本を早く身につけることは、性別とは関係なく大事なことだと思っています。その中で育児と仕事を両立させようと思うのならば、そこでは絶対に周囲の理解が必要になります。それを可能にするだけのコミュニケーション力を身につける努力は怠らないで欲しいと思います」

 

アリーナで歓声を浴びるプロバスケットボールの華やかな世界の裏側には、ビジネスに対する厳しい姿勢を笑顔で包み込む中野さんのようなスタッフの活躍があることを忘れるわけにはいかない。

名前:中野 美咲(なかの・みさき)

大阪エヴェッサ/ヒューマンプランニング株式会社  営業部

2016年1月大阪エヴェッサスポンサー営業部入社

2018年1月から産休

2019年4月復職

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